描くことが好き!楽しい! と思えるように

モリヤマ ミキ(住の江幼稚園 絵画造形講師陣)

更新:2016-06-03

住の江幼稚園では、子どもが自分で色を選び、どこに描こうか考え決定し描いています。すべて自分で考え描くこともありますが、子どもが「描いてみたいな」とワクワクとするような描くきっかけ作りをを大切にしています。

◆「経験からの絵」運動会や音楽会、外遊びや動物園などの遠足など経験から描きます。
◆「絵本からの絵」大好きなお話の絵本をきっかけに絵本のお話のその後を考えたり、絵本の主人公のなりきったりして描きます。
◆「想像からの絵」こんなんあったら楽しいな」と例えば、「ドーナッツ屋さんにみんなでなってみよう」「雲の上の世界ではどうなってるのかな」「土の中のアリの世界は?」など想像しイメージを膨らませ描きます。
◆「身近な自然や季節の絵」春、夏、秋、冬の季節を味わいながら、その季節の変化を描きます。子どもの様子を見て描くきっかけを保育者が考えて、子どもがのびのびと描けるよう願い保育を進めています。

このように進めていくには、大人の思うとおりに描かせるのではなく、子どもたちの自由に水性ペン、クレパス、絵の具、コンテ、墨など様々な画材を使い、心のままに描かせることだと思います。

日々の保育の中で、今しかない絵の成長を大切に大切に、大人が子どもの表現をじっくりと受け止めて、子どもが描きたかったこと、伝えたかったことを描くプロセスの中で保育者が見つけ、子どもが「楽しい」「描くことが好き」という感覚を与えることは、保育の中ではかけがえのない重要な時間ではないかと考えます。

 

執筆者

  • モリヤマ ミキ
  • 住の江幼稚園 絵画造形講師陣
  • 住の江幼稚園幼稚園教諭を経て住の江幼稚園絵画造形講師
  • ふぁみなび:住の江幼稚園紹介ページ