「絵画作品を取り入れたいけど、難しい。」「どうやって描かせたらいいか分からない。」と、幼稚園、保育園の先生や保護者からよく質問を受けます。では、どうしたらいいのでしょうか?
まず絵画作品に取り組む前に画材に慣れているでしょうか?
絵画作品を描くには、絵の具、クレパス、コンテ、マジックなど様々な画材があります。まず、その画材に思いきり触れるということが必要です。ダイナミックアートを取り入れることで、子どもの心が開放され、のびのびと表現することができます。
ダイナミックアートを成功するためのポイントは、
①汚れることを気にしなくて良い環境を整えること。
②おとなも子どもと一緒にダイナミックアートを思いきり楽しむこと。
③出来た作品を褒めること。
の3点です。
また、ダイナミックアートする時にわくわくするタイトルがあれば、さらになりきって、のびのび楽しめることが出来ます。
(例)「ペンキやさんごっこ」「巨大ケーキを作ろう」「電車でGO―」「スパゲティをつくろう」「うどんやさん」「ジュースやさん」・・・などタイトルは無限にできると思います。
絵の具を使用する時は、自分専用の絵の具カップがあればなおいいと思います。しっかりとぬり広げを楽しみ、線描きができる年齢なら、その上に別の色で線描きを楽しんでもいいと思います。
クレパスは、会社によってやわらかさが違いますから、お子さんが描きやすいものを選ぶといいと思います。お子さんが、自由に色を選んで、どの色も試してみるといいでしょう。
また、家庭でダイナミックアートはなかなか難しいという場合や、毎回ぐるぐる描きばかりで変化がないと思われる場合の工夫として、画用紙をフライパンの形に切ったり、どんぶりの形に切ったり、アイスクリームのコーン型に切るなどして、それを土台に描いてみるのはどうでしょうか?同じぐるぐる描きでも、「スパゲティを作っているところ」「おいしいアイスクリーム」を作っているところ」などと、気持ちに変化があります。そのことが、自分が体験したことを紙に表現することにつながる大切な過程になります。
各ご家庭、保育園や幼稚園でも様々なダイナミックアート試していただき、お子さんの気持ちがこもった作品に出会ってください。
下記写真は
【クレパス電車】
腕に画用紙で作った電車をはめて、好きな色のクレパスを持ち、
線路に見立てた新聞紙の「がたんごとん」と言いながら、色をつけているところです。
【ペンキやさん】
マンションやビルに見立てたダンボールに自由に色をつけているところです。
【まちを描こう】
模造紙をまちに見立ててローラーで道を描いているところです。