保護者同士のつながりが大切な理由

篠田 厚志(NPO法人ファザーリング・ジャパン関西 理事長)

更新:2016-05-16

保育所では、年に一度程度クラスレクリエーションというものがあります。
レクリエーションといっても、何かするわけではなく、基本的にただの雑談と交流です。
ぶっちゃけ中身のない90分といえるかもしれません。
ただ、それでも、他の保護者さんと顔見知りになるために、こういう会はとても重要だったりします。

親同士が「知り合い」になっておくことの大切さ

長男が保育所に入所したときから意識していることですが、親同士のつながりは本当に大事です。

その理由は大きく2つ。

① 子ども同士のトラブルにおいて、親同士が関わることになる
子ども同士ケンカしようが、子どもが誰かをケガをさせてしまおうが、結局出て行くことになるのは親です。
そんなときに、知っている人かそうでないかで、対応は明らかに違ってきます。
だいたいトラブルが起きたときって、たいてい勢いで相手の体に当たってしまうもの。
そんなときに限って、「事情のよく知らない」お父さんが出てきたりするんです。
知らない人同士だとケンカっぽくなる可能性が高いので、あらかじめコミュニケーションがとれる知り合いになっておくことが大事だと思うんですね。

② 保育所は長期戦。できるだけトラブルは避ける
ひとたび関係が悪化すると、再び良好な関係に戻すのは至難の業です。
保育所だけではありませんが、ひとたび入所すると、原則卒園までおつき合いすることになります。
関係の悪い人と最大6年間もおつき合いするなんてかなりのストレスです。
それを回避するためにも、万が一のことを考えて、知り合いになっておくことがとっても大切なんです。

保護者会のレクリエーションは、滅多にイベントに出てこないお父さんや、送迎時間が違って会わない保護者さんと会える絶好の機会です。
なので、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。

 

執筆者

  • 篠田 厚志
  • NPO法人ファザーリング・ジャパン関西 理事長
  • 1980年生まれ、3児の父。
    高校卒業後、大阪府庁で12年間人事および財政業務を担当。
    府庁業務において、父親として取り組めていない現状を漠然と察知し、退職。
    2013年FJK事務局に入局。 事務局長として主に行政事業の講演・講座、イベントプロデュースを担当
    2015年理事長に就任。
  • 関連WEBページ:https://www.facebook.com/fjkansai/
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