⽚付けの⼯夫

山口 育子(チッチキンダーガーデン 園長)

更新:2016-05-16

毎⽇の育児の中で⼦どもが⽚付けをしなくてイライラすることってありますよね。親の悩みの⼀つは⼦どもが⽚付けをしないことですね。何回⾔っても⽚付けなくて、つい怒ってしまう、がみがみママ。「捨ててしまうよ」と⾔ったことがある⼈もいると思います。怒ってばかりだと⽚付けが嫌いな⼦になります。
親がみんな⽚付けてしまうあまあまママでは、⼤きくなっても⽚付けない⼦になってしまいますよね。 では⼀体どうすればいいのでしょう。

そこでお助けマンです。例えば 3 歳なら…

①⽚付けはどうしてするのでしょうか?
以前、保育園で 3 歳児 に尋ねたら、「おかあさんが怒るから」と⾔う答えが返ってきました。しかし本当の⽚付けの⽬標は「おもちゃを⼤切にする」とか「次にすぐに使えるようにする」「踏んだりすると怪我するから」「⽚付いていると気持ちがいい」という理由からではないのでしょうか?⼀度⼦どもと考えてみませんか?

②⽚付け⽅はどうすればいいのでしょうか?
あまりに細かく⽚付けをしていると⼦どもは⽚付けることが嫌になってしまいます。汽⾞、ブロック、おままごと等⼤きく分けて、ゆったりめのかごに⼊れるのがお勧めです。かごの前に絵や写真で何を⼊れるのかが分かると⽚付けがしやすいですよね。

③⽚づけを楽しくしましょう。
「⼦どもが⼿伝って」と⾔ってきたら、最初はぜひ親が「ルンルン気分で楽しそうに」⼿伝ってあげてくださいね。どれだけ⼿伝うかは⼦どもと相談しましょうね。汽車とブロックがあれば、どちらにするって聞くのも一つですね。遊ぶ量と、片づけられる量は、違うことを知っておくのも大切ですね。
早めに⽚付けのお知らせをしましょう。「公園に⾏きたい」とか⼦どもに⽬的がある時は⼦どもも早く⽚付けが出来ますよね。⽚付けの時間も⼦どもと相談がいいですね。タイマーは⼀例ですが、使うときは⼦どもにタイマーをかけてもらい「時間になったら教えてね」もいいですね。子どもは、目標があれば片付けも早いです。「公園に行きたい!!」と子どもが言った時の、片付けの早いこと、やはり子どもの自主性は素晴らしいです。
夕飯の時も何時にするのかしっかり話し合い、決めた時間の少し前にお知らせしてくださいね、後の遊びの予定がつきます。

園では「後10のところまでね。」とかお知らせしています。例えば「後一分でお片付けね、最後にしっかり、遊んでね」でも、なっとくしてくれます。将来時間の配分の出来る子どもに育つと思います。

※このワークでは「お⺟さん」を⼤⼈の総称として使っています。 

 

執筆者

  • 山口 育子
  • チッチキンダーガーデン 園長
  • 1996年 チッチキンダーダガーデン園長・2004年NPOチッチ理事長・アドラー心理学認定「家族コンサルタント」・アドラー心理学親子関係プログラム「パセージリーダー」・チッチメソッド並び楽育講座 開発者・「楽育ママ」マイスター・栄養士・保育士講座講師・アドラー心理学会会員
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