開設当初はほとんど気にならなかったのですが、5年ほど前から多くの広場で発達に課題を抱えた子どもさんの存在を感じ始めました。
文部科学省が2012年に全国の公立小中学校約5万人を対象にした調査結果で発達障がいの可能性のある児童の割合は一つの学校に約6・5%在籍しているとありました。
もちろん広場に遊びに来る子どもさんはまだ小さいので、性格的な部分や、色々な環境要因もあり落ち着いていくことが多いです。ただ、広場のように狭いスペースの閉じられた空間では子どもはエネルギーを発散できなくて、親は遊びに行きたいけれどじっとするように叱ってばかりになる、注意するのに疲れて何も言わないと周りから責められる、直接言われなくても周囲の視線が気になる等、広場に行けない親子が増えてきている気がします。
迎えるスタッフも、他児との距離感をどう仲介してあげればいいのか戸惑ったり、親と腹を割って子どもさんの事を話したいと思っていても、デリケートなことなので糸口が見つからなくて話ができない等、多くの広場スタッフが心を痛めています。
そこで、日を設定して話せる場・気兼ねなく遊べる場を用意する広場も出来てきました。親が悩んでいるように、広場スタッフも寄り添える何か良い方法はないか悩んでいます。
今、もし困っている方がいらっしゃったら、思い切っていつも遊びに行っている広場スタッフに困りごとを話してみてください。専門職員ではないので解決策は導き出せないけれど、いっぱい話を聞いたり、一緒に悩んだりすることはできます。一人で抱え込まないで勇気を出して信頼できる広場・スタッフを探してくださいね。
一人でも多くの人がこのコラムを見て足を運び、素敵な仲間やスタッフに出逢い、子育てを楽しんでくださることを心から願っています。