「産後ケア」を利用しませんか

一般社団法人 大阪府助産師会(一般社団法人 大阪府助産師会理事)

更新:2016-07-15

最近は、出産後の入院期間が短くなる傾向があることや、ご両親が高齢の方、転勤族で親元が遠いなど産後のお手伝いの望めない方が増えています。

また、以前のように、出産後は里帰りして親の助けを借りながらしばらくの間実家で過ごすという方も減少傾向にあるようです。
妊娠や分娩によって変化したからだが、妊娠前の状態に戻るまでの期間、無理をすると、あとあとになって腰痛など身体に影響が出ることもありますし、出産後はホルモンバランスが変化し、精神的に不安定になる期間があります。
そんな時に、母親自身の心身を休め、子どもへの愛情と育児・子育ての意欲を高めるために産後ケアを利用する人が増えてきました。

助産師が行う産後ケアにはいろいろな形態があります。

 産後ケア入院で、病院や助産院で過ごしたり、ホテルで過ごしてそこで助産師のケアを受けるもの。

* 在宅で、助産師がご自宅に出向いて、ケアを受けるもの。
 
ご自分の目的に合わせて選ぶといいでしょう。
どんな形態の産後ケアでも、それぞれの産後の心身の状態に合わせたケア、授乳の仕方や、沐浴や子どもへの接し方など育児全体の支援を受けることができ、安心して子育てができるようになります。

産後ケア利用に際して、利用料の補助が出ることもありますので、お住いの市役所や区役所に問い合わせるといいでしょう。

この他にも、家事サービスや上のお子さんの一時保育などの社会資源がありますので、産後十分に自分の身体をいたわるために、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

長い子育て、がんばりすぎずにいきましょう。

 

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