今回もつどいの広場について書きます。
❝ひろば❞を始めて14年、沢山の親子さん達と出逢いました。どこからの援助もなく自力で始めた時は商業施設の3階の一室。入口は鉄の扉で中の様子が見えず、音も漏れ聞こえない。初めて訪ねてきた親子にとっては、中に入るのが不安でしかたないような環境だったので、市の補助事業になる時の場所探しで絶対条件だったのは、1階で中が見えるガラス張りの入り口。入る前に中の様子が見えて安心して入ってきてもらえる場を作りました。
これで❝大丈夫❞と思っていましたが、ママたちに聞くと「入るまでに時間がかかった」と話してくれます。私たちスタッフにとっては日常の場所。とっても❝ウェルカム❞な気持ちなのですが敷居は高いようです。何かのきっかけで広場を知り、一回目はどんなところか場所を確かめに来て遠目に様子を伺う、二回目、中に入ろうと思いながら広場の前を行ったり来たり、外に置いてある通信を取って帰る、三回目、今日こそは!!ドキドキしながらやっと中へ入る事が出来ました。人によって回数は様々ですが、多くの人はこんな経験をするそうです。入るまでに時間がかかった人ほど「もっと早く来ればよかった」と口をそろえて言います。
受け入れる側の私たちスタッフはそんな参加者さんを迎え入れる時「いらっしゃい、よく来たね」の言葉と笑顔を大切に出来ているかなと身の引き締まる思いです。大阪のつどいの広場の多くは、広場を利用する親子を❝参加者さん❞と呼びます。"利用する人"ではなく"共に場を創っていく人・仲間"の思いを込めて❝参加者さん❞。あなたと子どもさんを大切にしてくれるお気に入りの❝ひろば❞、勇気を出して中に入って見つけてくださいね。