なめとった二人育児

中野 利絵(NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表)

更新:2016-06-03

兄弟のいるお子さんを育てていますか?

私は上が3歳8カ月、下が10カ月の男兄弟の母。
そろそろ二人目が欲しいな。と思っていた頃に、つわりの症状がではじめたけど、ある日突然ピタッとなくなりその命は育たなかった。
初期の妊娠不成立の場合、母体に問題があるわけじゃない。と言われても、やっぱりひっかかって。
けど、いつまでもくよくよしててもしょうがないし、今はタイミングじゃなかったんだ。またその時はやってくる。
と思いながら2カ月後、二人目がお腹にいることがわかり。

そこからのつわりは、まーひどかった。からだを30分も起こしていられないほどのしんどさ。
しんどいけど、息子のお世話はしなきゃならん。
だけど、ありがたいことに実家が近いので母親にご飯や長男のお世話を手伝ってもらいながら妊娠期間を過ごした。
二人目は以前長男を産んだ病院ではなく、妊婦健診は託児がついている病院を選んだので、少々診察の時間が長くても、息子は託児室でたのしくおもちゃで遊んでいる。安心して診察を受けることができ、病院を選ぶポイントとして託児がついているか?また託児の料金は?と一人目の出産時には考えなかったことも出てきた。

次男が生まれてきてくれたことに感謝、感動しかなかった。
退院後は実家でお世話になり、二人目もお乳がうまく飲めない。忘れていた記憶がよみがえる。
こちらも舌小帯と私のお乳との相性があわず。でも経験していたので、それほど深刻になることもなかった。
乳を飲む練習の傍ら、3歳の息子の元気は有り余っている。
長男のストレスも発散させてあげたいし、両親の負担を少しでも軽減できるようにはじめて一時保育を利用した。
こうやって預かってもらえるのが、本当にありがたかった。預けるお金も必要だけど、我が家にとっては、みんなのバランスを保つのに必要なことであった。

次男もお乳が飲めるようになって、私達家族の家へとかえり、いよいよ二人目育児スタート。
全く家事がはかどらない。お乳をあげて、おむつをかえてと次男のお世話の合間に、長男からの訴えが。
私は聖徳太子じゃない。と何度おもったことか。
極めつけは二人を連れての外出の大変さ。
首のすわっていない次男と走り回りたい長男。ベビーカーをおしながら長男と手をつなぎ、途中でおしっこと言われトイレへ駆け込む。勝手なもので、この間までは「早くオムツがとれないかなー。」と思っていたのに、そんなときは「オムツでしてくれたらいいのに。」なんて思ってしまう自分の勝手な考えにモヤモヤすることもあり。
「ちょっと近所のスーパーへ」の買い物もどんなハプニングがあるかドキドキ。
大変とは聞いていたけど、本当に大変。

つくづく思う。
この大変やねん。ちょっと聞いてー。をうまく発散して子育てできる環境作りが大切。

今のわたしにできること。大変なとき、大変やねん。手伝ってと声をあげること。
地域でつながれる間柄を作ること。
私が経験したことを必要としている人に届けること。かな。
大きなことはできないかもしれないけど。

あなたにできることはなんですか?

 

執筆者

  • 中野 利絵
  • NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表
  • 名前:中野 利絵(ナカノ リエ)
    生年月日:S53.1.11(38歳)
    血液型:B型
    家族:夫、こども2人
    以前の仕事:介護士(もっと昔は漫才師を目指していました)
    資格:介護福祉士、赤ちゃん先生トレーナー
  • ふぁみなび:NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級紹介ページ