ライフプランをたてて結婚、子どもを授かりましたか?

中野 利絵(NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表)

更新:2016-04-04

いつか〇〇する。

〇〇する。の部分にあなたは何が入りましたか?

いつか結婚する。
子どもを産む。

私は社会人になってから、この2つがぼんやりとは浮かんでいた。

働きはじめた頃は仕事を覚えるのに必死。介護職で不規則な勤務形態。仕事に慣れてきた頃には中堅と呼ばれるポジションへ。自分がみんなを引っ張っていく立場。仕事が中心の日々。
結婚をする。子どもを産む。
考えても答えはいつか~するだろう。
縁があって旦那さんと出会い、32歳で結婚。34歳で妊娠、出産。私のいつかは32歳と34歳。

今、私は「赤ちゃん先生」の活動をしている。
赤ちゃん先生とは、0歳~3歳くらいまでの赤ちゃんとその母親が教育機関や高齢者施設などを訪問し、学び・癒し・感動を共有し、人として一番大切なことを感じてもらう人間教育プログラム。
また、高校生、大学生に向けてはライフプランや育児体験などを通して、いつか自分達も親になる時がくるんだよ。なる可能性があるんだよ。を感じてもらうプログラム。

5回の連続開催でかかわった生徒さんの変化。
はじめて赤ちゃんと関わる生徒さん、どう接したらいいのかとまどいながらも、赤ちゃんの笑顔に自然と笑顔をみせてくれる。
はじめは赤ちゃんかわいいー!
授業の内容、回数を重ねるにつれ、子どもを産み育てることの偉大さ、母の愛。自分も赤ちゃんの時はこんな風に育ててもらったんだな。自分が今ここに生きていることはすごいことなんだ。など…
赤ちゃんからたくさんのことを感じ、言葉だけでなく表情からもその様子がうかがえる。

私が学生の頃、この授業を受けたかった!!

どんな家庭を築くのか?じゃあどんな仕事に就く?勤務地や勤務時間、産休などの制度があり職場は子育てに理解がある会社か?
旦那さんの職業は?転勤する可能性のある人?残業は多い?子育てについてどんな考え?などなど。
自分がどんな人生を送るのか?送りたいのか?を考えて結婚したかもしれない。

私は全くと言っていいほど考えずに結婚し、今に至る。
今の生活は幸せであるが、もし、このような授業を経験していたら、また違った人生を歩んでいたかもしれない。

私が学生の時、親になる勉強はなかった。それこそ冒頭のいつか〇〇(おや)になる。が漠然と頭の片隅にあるだけ。
少子高齢化。核家族が進み、ちいさな子、赤ちゃんと関わることもあまりなく大人になっていく。
みんながみんなではないが、そんな環境で育ったら、そりゃ赤ちゃんが電車で泣いたら迷惑。うるさい。ととらえる人が多くなるだろう。
「みんなはじめは赤ちゃんだったんだよ。」

赤ちゃんが先生。実際の赤ちゃんにふれあうからこそ感じること。
感じる授業なので、ひとりひとりなにを感じ、いつこの授業を経験してよかった。と思うかはわからない。
授業を受けたその日から変わるかも知れないし、5年後、10年後、ひょっとすると私達と同じ親になってからきづくかもしれない。
だけど、ひとりでも多くの生徒にこの「こころの種」をまいていきたいと思う。

子育て中の今だからできるお仕事、一緒にこころの種をまきませんか?

 

執筆者

  • 中野 利絵
  • NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表
  • 名前:中野 利絵(ナカノ リエ)
    生年月日:S53.1.11(38歳)
    血液型:B型
    家族:夫、こども2人
    以前の仕事:介護士(もっと昔は漫才師を目指していました)
    資格:介護福祉士、赤ちゃん先生トレーナー
  • ふぁみなび:NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級紹介ページ