寝る前はいつも「幸せ気分」で。気持ちいい睡眠を子どもにプレゼントしよう

山口 育子(チッチキンダーガーデン 園長)

更新:2016-12-02

私も子育てをしているときに怒ってはいけないとは分かっていましたが、それが完璧に実行できることはなかなか至難の業です。
皆さんも、怒らないで子育てとは思っていても、つい怒ってしまい、子どもの寝顔を見ながら、反省する事はありませんか?
ここでは、せめて寝る前には、幸せな気持ちで寝かせてあげてくださいと提案しています。

親が子どもを怒ったまま寝せると、子どもの怒られた心は凍りついたまま、8時間も9時間も寝ているのです。
皆さんも、子どものころ、叱られた事を思い出してみてください。親の叱り方ひとつで、心から反省することもあれば、「そんなに怒らなくてもいいのに」と思ったことはありませんか?
叱らないでもいい子育ての工夫をお伝えしていますが、万が一叱るにしても、寝る前は、お勧めではありません。
寝る前には、幸せな気持ちで寝て欲しいのです。

私の知り合いに、夜に子どもが元気に寝て、朝に気が付くと「乳幼児突然死症候群(SIDS)」で、死んでいました。親にとっては、どんなに悲しいことでしょう。
乳幼児だけでなく、ブルガダ症候群で昨日の夜は元気だったのに朝みたら死亡していたと言う話も聞きます。もしその夜に親が子どもを、叱っていたらと思うと心がいたくなります。決して叱った事が子どもの死亡の原因ではありませんが、親はきっと悔やむと思います。是非、寝る前は幸せに!!と願っています。

あるお母さんが、楽育を学び、寝る前には、「**ちゃん、今日も元気でありがとう!!ママは**ちゃんが大好き はぐ!!」と温かい気持ちでいつもの様に寝かそうとしていました。ところがその日は、子どもはなかなかねません。ついママは「いいかげんしなさい!!」と怒ってしまったそうです。そんな日もあるよねと言おうと思いましたが、開いた質問で「それでどうしたの?」と聞いてみました。すると子どもに「もとい!!」といって初めからやり直しをしたそうです。なんと素敵なママでしょう。この話を聞いて嬉しくなりました。ママだって失敗することはあります。子どもは「ママにも失敗があり、それでもちゃんと、やり直しが出来る」ということを学ぶのではないでしょうか?

「楽育ママ講座」を学んだママは寝る前に絵本を読んだり、「今日も一日ありがとう!」と一人一人ハグしてから寝るそうです。なんだか温かい眠りになりそうですね。

 

執筆者

  • 山口 育子
  • チッチキンダーガーデン 園長
  • 1996年 チッチキンダーダガーデン園長・2004年NPOチッチ理事長・アドラー心理学認定「家族コンサルタント」・アドラー心理学親子関係プログラム「パセージリーダー」・チッチメソッド並び楽育講座 開発者・「楽育ママ」マイスター・栄養士・保育士講座講師・アドラー心理学会会員
  • ふぁみなび:NPO法人 チッチキンダーガーデン紹介ページ